ロゴに込められた想い
─ サイバーセキュリティと日本文化の融合
本大会のロゴは、「サイバーセキュリティ」と「日本文化」という異なるテーマを融合させて生まれました。
幾何学模様やパズルに象徴されるサイバーの知的世界と、日本の伝統工芸に息づくクラフトマンシップ。
その共通点である「多様性」と「暮らしを支える基盤」に着目し、人と技術、地域と文化が交差する ICC の理念を表現しています。
竹と輪弧編みの構造美
ロゴの構造は、竹細工の伝統技法「輪弧編み」に着想を得ています。
放射状に交差するラインは、日本文化の象徴である竹をモチーフとし、世界中から集う参加者やチームが、知見や技能を交差させ、競い合い、学び合いながら交流する姿を表現しています。
竹は、古くから人々の暮らしを静かに、しかし力強く支えてきた存在であり、そのしなやかさと強さは、現代社会の基盤を守るセキュリティの在り方にも重なります。
編み込まれた円環のフォルムは、参加者一人ひとりの視点や背景が交差し、やがてひとつの調和を形づくる様子を描いており、そこには、異なる文化や価値観が出会い、関わり合う中で、新たな気づきや学びが生まれていく―本大会の全プログラムを通して育まれる、つながりと成長の風景が、視覚的に象られています。
色彩に込めた意味
紺色(青):正義・真実・知性・信頼を意味し、深い探究心と本質を見極める力を表現しています。
金色:繁栄・永続性・成功を意味し、日本の格式ある美意識を表現しています。
二つの色は、異なる性質を持ちながら、一つの円環の中で調和し、本大会が持つ多層的な意義を映し出します。
異なる個性や価値が調和し、ひとつの円環を形づくるようにーこのロゴには未来へつながる共創の願いが込められています。
制作者について
本ロゴのデザインを手がけたのは、草野剛デザイン事務所所属のグラフィックデザイナー濵田郁(HAMADA Iku)さんです。濵田さんはグラフィックデザインを中心に、紙媒体からオンスクリーン媒体、プロダクトに至るまで幅広い分野のアートワークを手掛けています。繊細な造形感覚と、日本文化への深い理解を活かし、本大会の理念を視覚的に表現するロゴを制作してくださいました。